せばだばまいねびょん (2021年4月の雑記)

2021年4月の記録。

 

もくじ

 

 

雑記

Twitterで言いたいことがどんどんなくなってしまっているのだけど、やっぱり自分の観聴きしたことはちゃんと記録していたいと思い、月に1回はブログにしてみようと思う。どれだけ続くかわからないけど、4月分はやってみたらできたので更新してみる。

 

・2年後にはわが故郷青森県でもSUICAが使えるようになるらしい。ニュースを見てしばらく頭が真っ白になるくらいの衝撃。新しいシステムで導入コストが下がったことで実現するみたい。

新青森駅の「ここからはSUICA使えません」の手書き掲示を見る度に「ついに帰ってきたアアアァァ!!!」という気持ちになることももうないのだと思うと2, 3ミリだけさびしい。2年後には気軽に帰省ができる世の中になってるといいね。

青森・岩手・秋田の各エリアへ「Suica」導入 2023春以降 | 鉄道ニュース | 鉄道チャンネル

 

・地元の件でもうひとつ、狂気のCM。しかし、この面白さは津軽弁がわかる人にしか伝わらないのだろうか…。

 

 

TOEICを3年くらいぶりに受けた。前職では一定点以上取れるまで強制的に会社のお金で受けさせられる環境だったのだけど、今思うと恵まれた環境だったなあと思う。

3年前に比べれば英語圏の映画を観る量や海外アーティストの英語記事に軽く目を通すことも増えて、若干英語に慣れた気がするけどどうなん??と試してみた。しかし、英語力以前に活字を読み切る集中力ががっつり低下していることを思い知りリーディングがボロボロだった。本を読め。

コロナウイルス対策やオリンピック、入管法夫婦別姓など、政府の対応を見ていると自分の国のしんどさに嫌気がさすばかりの毎日。抗っていく必要もあるけど、自分の生活が脅かされ立ち行かなくなりそうな時には海外逃亡がいつでもできるようになれればいいな、と思うのでもうちょいちゃんと勉強したい。

 

 

映像作品

<新作映画>

劇場公開作で興味の惹かれるものが観切れないほどたくさんあって、観れたものはどれもよかった。

・何より一番好きだったのは、今泉力哉監督「街の上で」だ。映画冒頭の「誰も見ることはないけど、確かにここに存在してる」というフレーズが自分にとってはすべて。ひとりでフラフラと過ごしながら失敗したり悲しくなったりを繰り返していることは誰も知らないかもしれないけど、街の誰かは存在していたことを知っててくれる。それが希望になるんじゃないか、という気持ちにさせてくれた。

ちょうどその後に1年ぶりくらいのクリーニング屋に行く機会があった。「久しぶりですね!」と店員さんに言われて、顔も覚えられていないと思っていたのでびっくりしたのだけど、「ああ、自分もこの街にちゃんと属しているのだなあ」と感じて映画のことを思い出したのだった。

初回は1週間先行公開となった新文芸坐オールナイト上映「今泉力哉と恋の街」での鑑賞だった。クレジットに目が惹かれる劇中某曲の話や映画ができるまでの道のりなどここでしか聞けないはなしがたくさん。オールナイトイベント時にはパンフが間に合わなかったこと、「あの頃。」はすぐパンフが売り切れてしまったことから、確実にパンフがほしい!と思い公開週にまた観に行ってしまった。

誰もが目を惹かれてしまうであろう若葉竜也と中田青渚の奇跡的な長回しの会話を観にまた劇場に足を運びたい。

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アメリカホラー版「君の名は。」ことクリストファー・ランドン監督「ザ・スイッチ」も期待を遥かに超えてよかった。

「男女入れ替わり」というありふれたモチーフをいまの価値観にしっかりアップデートしている。「愛する人が恐ろしい殺人鬼の姿に変わってしまったとして、その体にキスできるか?」という問いにYesと答えられることが「差別がない」という状態なのだなあ、と思った。それに、ホラーだけど笑いに家族の問題にラブコメに全部詰め込んでいるのに、どれもやり過ぎずにやり切って鑑賞後の満足感が最高だった。

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その他、劇場で観たフランシス・リー監督「アンモナイトの目覚め」マックス・バーバコウ監督「パーム・スプリングス」はどちらもよかった。松井大悟監督「くれなずめ」の公開延期は悔しいけれど、劇場公開時は必ず観に行きたい。

 

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<新作以外の映画>

いくつか気に入った作品について。

今泉力哉監督「mellow」(2020)

「街の上で」の興奮のまま、他にもパンとバスと2度目のハツコイ」(2017)「退屈な日々にさようならを」(2016)など監督の未鑑賞作を観たけれど、これが一番好きだった。複数の"好き"を誠実に受け取ることもできるし、ごめんなさいされた"好き"も別に捨てる必要はない、誰かを"好き"になることを躊躇わなくていいんだよ、というフィーリングを感じたのがよかった。

 

・佐藤快磨監督「泣く子はいねぇが」(2020)

東北の冬の空気がしっかりパッケージされていてすごく好きだった。東北の田舎のあの絶妙な閉塞感。青森人なので本場の秋田訛りはわからないけど、すごく自然な訛りだったと思う。

 

・ナワポン・タムロンラタナリット監督「ハッピー・オールド・イヤー」(2019)

「バッド・ジーニアス」でもいい演技をしていたチュティモン・ジョンジュルーンスックジンがここでも素晴らしい演技。表情の表現が豊かなのが好きで、今作も憂いのある表情がすごく上手い。過去や他者や自身と向き合うしんどさをちょっとだけ滑稽に表すところが好き。色んな事とちゃんと向き合ってこないと、物を捨てるときにツケを払うことになるんだと、ちょっとドキッとした。物を捨てる過程で他者あるいは自身と嫌というほど向き合う展開はドラマ「捨ててよ、安達さん。」のことも思い出した。

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<ドラマ作品>

ルカ・グァダニーノ監督「僕らのままで / WE ARE WHO WE ARE」は人生ベストに加えたいくらい素晴らしい作品だった。

 3話までは何の気なしに観ていたのだけど、4話からとんでもなく良いストーリーが連発されていく。今まで自分が見た中でも最高の結婚パーティーがめちゃくちゃに繰り広げられたり、髪をバリカンで刈るシーンが驚くほど瑞々しく映されたり、Blood Orange「Time Will Tell」が自分の青春の一曲だと勘違いしてしまうほどに劇中の素晴らしいシーンで何度も登場したり。性の揺らぎと若さによる心の揺らぎとがリンクしこれでもかというほど美しい映像に何度も出くわす。これを10代や20代の前半に観ることができる人がとてつもなくうらやましいと思う。

 駐屯地におけるアメリカ軍の描写はマンガ 灰田高鴻「スインギン ドラゴン タイガーブギ」でも最近読んだばかりだったから、日本におけるアメリカ軍のことともリンクするところがあった。

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坂元裕二脚本「大豆田とわ子と三人の元夫」で珍しく日本のテレビドラマをリアルタイムで観ている。映画「花束みたいな恋をした」POP LIFE The Podcastのおかげである。離婚した相手との距離感を愉快に映し出すのがとても好き。STUTS feat. 松たか子 & xxxxx の主題歌が超かっこよくて、毎週ゲストが変わるのも新しくワクワクする。5話以降で物語がどのように転がっていくか全然想像がつかないのでこの先が楽しみだ。今のところ本筋とは関係ないけど、超頼りない長岡亮介(浮雲)がだいすきで映るたびにニッコリしてしまう。

 

 

 

マンガ

オジロマコト「君は放課後インソムニア」6巻

 5巻でこれ以上ないだろうというピークを迎え、どうなっちまうんだ??と思っていたらキッチリそれを超えていくピークを持ってきて完全降伏。悪いことがあまり起きない作品だけれど、次巻はあまり心穏やかには読めなさそう。

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郷本「夜と海」1~3巻(完)

 フォローしている人のツイートを見て気になった作品。凸凹で気の合わなそうな女子と女子が仲良く?なっていく。ずっと微妙な距離感を保ってわかり合わないのがいい。キャラクターの表情がぜんぶよい。

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須藤佑実「夢の端々」上/下

 DMMブックス70%オフの件でTwitterのTLに流れてきたマンガの中でも気に入った作品。こちらも女性と女性の話で、認知症の主人公の記憶を巻き戻しながら2人の女性の人生を振り返っていく。

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増村十七 「バクちゃん展」

 マンガ「バクちゃん」全2巻の原画展に行った。新しい世界へ飛び込む瞬間の高揚感を描いた第1話冒頭のカラー原画を見れたのがうれしい。やや値が張ったけど好きなシーンの複製原画を買えたのもよかった。

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音楽

・WE ARE WHO WE AREが素晴らしすぎて勢いでOSTとBlood Orange「Cupid Deluxe」のLPを買ってしまった。Still Dreamsの待望の新作もレコードで買った。しかし、映画にも結構お金を払っているのでレコード購入もほどほどにしなければ、、、と反省したりもしている。

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・今月一番感動した音楽といえばストリーミング解禁したロックマンエグゼ サウンドBOX」だろうか。一応1~6まで全部一通りプレイしているのだけど、中でもリアルタイムで初めてプレイしたエグゼ3の秋原町BGMや電脳世界BGMを聴くと涙が出そうになってしまう。ゲームボーイどこやったっけなあ。Switchで再発されるようなことがあれば、手を出すまいと思っていたSwitchをついに買ってしまうかもしれない。(ほんとはFit Boxingやリングフィットアドベンチャーはやりたい。)

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Homecomings×羊文学のツーマン「here」@恵比寿LIQUID ROOMを観に行った。2部公演のうち昼の部へ。

Homecomingsは新曲「Herge」でも感じるリズム隊のアップデートを楽しめるライブだった。同曲は演奏しなかったものの、同じくリズム隊の演奏が好きな「Hull Down」などを聴けて大満足。

羊文学ももとより演奏力のあるバンドであったとは思うけれども、2枚目のアルバムを経てさらにどっしりと安定感のある演奏だった。「あいまいでいいよ」のメッセージに前述のWE ARE WHO WE AREを思い出してグッと来た。自分にとってとても大事な曲のひとつ「優しさについて」も聴けて涙ぐむ。

 

パンデミック後もホールライブには2度ほど足を運んでいたが、ライブハウスとなると昨年2月のMen I Trust来日以来で、1年以上のご無沙汰だった。

最前2~3列はイスが置いてあるが、基本的には床に書かれたマスの中でスタンディングで観る形式。前方のフロアはいくらマスがあっても人の多さに耐えられなさそうで、後方のひな壇に行ったら比較的ラクに観ることができた。感染対策が十分にされていたとしても、人が多いことそのものが心理的にキツくなってしまったことを改めて感じた。開演前には顎マスク状態で大声で笑っている人の姿も気になってしまい、ライブは良かったのに、モヤモヤした気持ちが邪魔した。

皮膚や内臓を揺らす大きな音で好きな音楽を聴けるのは素晴らしい体験なのだけど、今は状況的にも心理的にも様々なハードルがあって、やっぱり相当に観たい気持ちが強いライブでないと行けないなあと感じている。

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・正直あんまり集中して音楽を聴かなかった1か月だった。映画のことばかり考えていた気がする。

・そんな状態での、お気に入りの新作一覧。4月最終日のリリースに好きなものがいくつかあるけど、まださらっと聴いただけだし今回は外しておく。毛玉のアルバムとchelmicoのEPが特にお気に入り。

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・4月のマイプレイリスト。冒頭のコラボ2曲「Presence I」「ODDTAXI」がだいすきで繰り返し聴いた。こちらも繰り返し聴いたHomecomingsJapanese BreakfastDrug Store Romeoの先行曲は新譜が待ち遠しくなる。

 

そんな感じで4月のまとめおしまい。